第121回 7階セミナーのお知らせ
講演者: 伊藤 昇 氏(早稲田大学)
題 名 : Triply graded knot projections under (1, 3) homotopy(瀧村 祐介 氏(学習院中等科)との共同研究)
日 時 : 2015年12月18日(金)18:15−19:15
場 所 : 早稲田大学14号館7階717AB室
アブストラクト:
knot projectionとは、自己交差を横断的な2重点のみとする球面曲線のことである。これは、結び目射影図の交点の上下の情報を明記しないもの、としても捉えられる。
2001年ごろ、有限型不変量の研究から「全てのknot projectionが交点のない形になるためのホモトピーの記述は、ライデマイスター移動RI(カスプの通過)とRIII(3重点の通過)によるホモトピーで十分ではないか?」という予想が立てられた(Ostlundによる予想、2001年)。しかし、HaggeとYazinskiは交点が16交点であるようなOstlund予想の反例を出し、ライデマイスター移動RII(接点の通過)が必要であることを示した(2014年)。講演者は瀧村氏と協力して、15交点であるようなOstlund予想の反例および、3変数に延びていくOstlund予想の反例の無限列を構成し、16交点以上の任意の偶数に対しても、それを交点数とするようなOstlund予想の反例を与えた。本講演では、これらの結果の証明について詳しく述べる。尚、14交点以下のOstlund予想の反例が存在するかどうかは、依然として未解決問題である。
※ このセミナーのあと懇親会を行ないたいと思いますので、奮って御参加ください。懇親会のみのご参加も大歓迎です。
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世話人
谷山 公規 taniyama+@+waseda.jp
石井 仁司 ishii+@+edu.waseda.ac.jp
大野 修一 ohno+@+nit.ac.jp
澤田 賢 kensan+@+waseda.jp
柴田 良弘 yshibata+@+waseda.jp
羽鳥 理 hatori+@+math.sc.niigata-u.ac.jp
広中 由美子 hironaka+@+waseda.jp
星 明考 hoshi+@+math.sc.niigata-u.ac.jp
渡邊 公夫 kimio+@+waseda.jp
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注:14号館は早稲田(本部)キャンパスにあります.
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